ちょwwwwwwどうしようwwwwwww

後輩に告白されたwwwwwwwwwwwwwww

きいてくれwwwwwwやばいぜwwwwwwww
いやまじびびったよ、まさかあの時のこと覚えてるなんてなー

あれは俺が中二の時のこと、あと半年もしないで進級するというちょうど折り返しにいた時の文化祭での帰り道。俺は同学年の仲間達と、無事に文化祭から解放された喜びからか馬鹿騒ぎしていた。一緒に帰っていたのは俺を含めて8人くらいだったと思う。その時誰かがこんなこと言い出したんだ。今思えばこいつは浮かれていたんだと思う・・・ ・・・。
「今日の打ち上げあんじゃん、あれ後輩達も呼んで盛大にやろうぜ!」
正直こいつは何を言っているんだと思った。そのとき1年下の後輩達は俺たち2年生はもちろん3年生からも軽蔑の対象としてみられていた。そもそもこの1年生達は学校に危害を加える『不良』というものだった。1年生全員が不良だということではないのだが、大半はそうだろうという具合だ。当然他の連中はいらないというと思っていた。だから俺はあえて黙っていたんだ。さぁ言ってやれ。
しばしの静寂の後、こんなことを言い放った奴がいた。
「・・・いいんじゃね?俺らだけじゃ暇だし」
そいつにつられるがように周りからあがる賛同の声、頭が痛くなった─
「もちろんお前もくるよな?」
誰に言っているのかと思えば声の主は俺のほうを向いていた、簡便してくれ。

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

結局行くことになった俺、と仲間達数人。集まった1年生は数十人、俺は1年生とは接点がないため何となく顔を知っているのが数人いる程度だ。大丈夫、この中に不良と称されているやつらはいない。それもそうだ、杞憂で終わって良かったとつくづく思う。
皆それぞれの時間を楽しんで、大いに盛り上がっていた。こういう楽しい時間はすぎるのが早い、なんだかんだでもうすぐ解散の時刻だった。俺も楽しくなかったと言えば嘘になるし、後悔はしていない。
ん?バッグをみてもあるはずのものがない、─財布が。こんな時に限って忘れるなんて俺も馬鹿だった。後輩達の前でえらい醜態をしたものだ。大慌てで友達に金貸してくれとは言ったものの、
「は?www金忘れるとかお前アホかwwwwww貸さねぇwwwwww」
さすが俺の友達だ。修羅場を潜り抜けてきている。俺はいっそ逃走しようかと思ったが俺にもメンツがある。これからさらに1年半学校で過ごすのに『打ち上げで金忘れて逃亡(笑)』なんてレッテルを貼られたらたまったものではない。そもそもこの馬鹿が大声出すから俺が財布を忘れた旨が皆にばれてしまった。ファック。・・・だが思っても何も思い浮かばない。そんな時に隣から声がした。
「あの、○○先輩(←実名)。良かったらお金差し上げましょうか・・・?」
聞いたことのない声だと思って振り返ると、恐らく後輩だと思わしき人物がそこにはたっていた。彼女はにっこりと微笑んで手を差し伸べてくれた。
「えーでも悪いんでいいっすよwどうにかしますw」
「でも先輩お金ないんですよね?いいですよーw」
ウホッ!いい女・・・
「じゃぁ”貸し”ってことにしてくれる?」
「いやいいですよぉー、先輩おもしろいしw」
「だめっすよwwいやまじ簡便すいませんwwww貸しにして下さいwww」
「そこまで言うなら別に構わないんですけど・・・、じゃぁちゃんと返して下さいねw」
「おk!」
思いがけない女神の降臨により、大事は逃れた。ありがとう、名も知らない後輩。それにしても可愛い後輩だった。
後から聞いた話によると、彼女は俺に好意を抱いてくれていたらしい─

さて、それから時は砂時計のように流れ落ち俺たちはあっという間に卒業となった。その時の俺は特に何も思わずクラスの連中と話したりしていた。振り返ってみると、長かった。いろんなことがあった・・・そう、本当にいろんな・・・ ・・・。
ん?アッー!
「 金 返 し て な い ・・・ !」
馬鹿丸出しのアホ丸出しだった、迂闊だった。もう誰もいないし、どうすればいいんだ。・・・でも、考えてみろ。彼女は何も言わなかった、ということは彼女も忘れているんだろう。そうだ、そうに違いない。自分に言い聞かせるとともに最低人間の称号を得た俺は春休みを過ごしていた。
春休みが数日過ぎた日のこと、俺宛に一通のメールが届いた。見慣れないメールアドレスで件名は『先輩』だった。何事だ。

『お久しぶりです先輩、○○です(←実名)。先輩はあの時のこと覚えてますか?結構前にあった打ち上げの時のことなんですけど・・・。私先輩にお金貸してあげたんですけど、覚えてませんか?その時の代金ですけど、私今お金に困っているのでなるべく早く返してほしいんですけど・・・」

/(^o^)\
俺は今も思う、彼女はよく告白してくれた。しっかりと俺の中に届いた、うん。お金は返します。すいません。

17年前

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